Acco's APU Life

大分のAPUで学生として過ごす二ヶ月間を綴る日記です。

Day6

2011/11/30 Wed. 11月も終わりなんだね、はやいよ。水曜は授業がないのでゆっくり、と思いきや宿題が終わらないので本当に焦る。 夕方また、大学横のサービスエリアまであがっていって別府市内を眺めていた。ほんといい景色。

図書館は夜の12時まで空いているのでぎりぎりまで図書館で過ごした。SFCを思い出す。

Day5

2011/11/29 Tue. 火曜日は授業が3コマある。 午前中に国際物流論、午後から開発・生産システム論でどっちも英語。 なんだけど国際物流論は教授がこれないという理由でTAが授業全体の概要だけ説明してすぐ終わってしまった。肩すかし。昼はカフェテリアでユウキとアメリカ人のJPとインドネシア人のリチャードとご飯。グリーンカレーを食べた。JPとリチャードはどっちも大学院生でJPはアメリカではUPSで働いてたそうだけどなんで日本に来たのか聞くのを忘れた。リチャードは学部からAPUにいたらしい。どっちも日本語が上手だから日本が好きなんだろうなと思う。完全に英語と日本語のちゃんぽんで会話をしていた。 午後の授業も休講だったのでこの日は実質授業はなし。ほとんどずっと図書館で宿題をしていた。しかしこれが全然終わらないのでかなり焦る。

切った竹にキャンドルを灯すイベントをキャンパスでやっていたんだけど、夜に見てみたらものすごい数あってとてもきれいだった。

Day4

授業開始。この日は朝から晩まで、ずっと霧がすごかった。

APUは2ヶ月で1セメスターという制度になっていて一単位につき授業は週に2コマある(一コマは95分)。わたしは6単位とるので週に12コマで主に国際経営学部の学部生向け授業。初日の月曜の授業は4コマ立て続けにあって、12:25-19:30 まで。木曜も同じ時間割となる。授業を4つ続けて受けるのは結構ハードだ。 一つ目はロシア人の Dr.Victoria W. Miroshnik の国際経営論、この先生は経営学修士と博士のタイトルを持っている。二つ目は竹川俊一先生の政治とメディア、毎日新聞の記者を経てハワイで修士と博士を取得したそう。三つ目はALCANTARA Lilani L.先生のマーケティング入門、四つ目は山根広子先生の開発経済学。全部英語だが、どの先生の発音もみんな聞き取りやすいし単語も特に難しくはない。いずれも学部生の授業だからだと思う。でまわりはほとんど20歳前後、しかもアジア圏から来てる学生は英語基準で入ってきてるので英語がとても流暢。先生が誰ともなく質問をするとみんな自由に自分の意見を述べる雰囲気は日本にはないのですごく新鮮。英語で議論なんてできなそうだなぁとびびってるけど、いまさらプレッシャーを感じてもしょうがないのでここは開き直って一生懸命やることにする。いきなりかなり重い宿題も課された。

19:30 で授業が終わり寮に帰った後は料理をする。生協で鍋を買って野菜スープをつくった。料理中に他の部屋の住民たちも夕飯を作りにやってきた。中国から来たジンジンはチキンポット、ツバルのToaはフライパンでサバを焼き、韓国のShuはゆで卵を茹でて、カナダのフィリップはフルーチェを作っていた。フィリップと話をしていて、大学のときはコンピュータサイエンスを勉強していたと言ったら、そんならお前はOTAKUだな!と言われて否定できなかった。ちなみにフィリップもオタクでマクロス好きだそうです。 トイレットペーパーを切らしたのに買ってくるのを忘れたので、Toaにお願いして分けてもらった。感謝。

Day3

朝というか昼はMUTIにフライパンを借りて目玉焼きとソーセージを焼いた。昨日買い物したのでコーヒーもドリップした。トマトとリンゴもあってわたし的に充実した朝ごはんだった。 パンは焼き過ぎて焦げたけどね。

BreakFast

昼過ぎに一緒に研修で来たユウキから電話がきて、もう一人研修で来た中村くんと三人で下界に買い物に行くことになった。先日行けなかったyou&meタウン(ゆめタウン)やヒロセというローカルデパート、ベトナムガール別府駅の横にあるガード下の商店街をオススメされたのでそれもいってきた。ヒロセにはスタバや無印良品、そしてこれまたベトナムガールおすすめのダイソーよりいい100円ショップが、ゆめタウンにはUNIQLOやKFCがある。それぞれ駅からはちょっと距離があるので地図と方角に敏感な中村君にディレクションをお願いしたらとてもスムーズで助かった。一通り買い物が済んで寮に帰る。

寮に帰ったらユウキに料理を教える親切な中国人のヅさん(このヅは日本人には一番発音しにくいらしく、何度も直された)に本場中華料理を教えてもらうことになった。料理は三品で、麻婆豆腐、肉入り野菜炒めと肉なしの野菜炒め。ヅさんは13歳からずっと料理してるそうで、調味料もかなりいろんな種類を持っている。中国にしか売ってなさそうなものもいろいろあったけれども味覇(ウェイパー)も使ってたのでウェイパー使うんだ!って言ったらちょっと照れてた。どれもおいしかったけど、大量の豆板醤と花椒(ファジャオ)が投入されたベリーホットな麻婆豆腐がとてもおいしかった。花椒というのは山椒みたいな香辛料。自分でも挑戦したい。

明日から授業が始まる。

Day2

寮の部屋に取り付けてあるベッドは合板木のフレームでサイズはシングル。その上に薄い敷布団が一枚のみで、寝返りを打つ度にギシギシと木がきしむ音がする。起きると身体中バキバキ。でも先日はとても疲れていたからとてもよく眠れた。

 

朝といってもお昼近かったけど、散歩して大学のすぐ横にある高速道路の別府サービスエリアに行ってみた。ここは大学の敷地から急勾配の階段を登ってさらに上に移動するので、景色が一段とすばらしい。スマートICも設置されていてレストランもいくつかある新しいSAらしい。ここで肉まんを食べたら、ジューシーでとてもおいしいかった。オススメ。

別府サービスエリアからの眺め

別府サービスエリアの肉まん

 

そのあと、しばらく部屋で過ごしたあと買い物に出かける。 生活に必要なアイテムがなにもないのでなにはなくともダイソーへ。別府市内のダイソーやスーパーなど学生の生活必需品を買うエリアはAPUからバスで30分ほどのところにある。(ところでAPUの学生たちは山から降りたエリアを下界と呼んでいる。山を下りてさらに遠くまで行くからそのネーミングも納得。)ダイソーでの買い物は20個以上、ハンガーや洗濯物干し、コーヒーフィルター、お皿や箸、収納用のケースなどなど。本当は別府駅周辺でもいろいろ買いたかったんだけど、ダイソーだけで荷物の量が多くなりすぎたのでマックスバリュで生鮮食品だけ買って帰ってきた。

ダイソー

 

寮に帰ると共有のキッチンスペースでインドネシア人が中心になってパーティの準備が始まっていた。シェフのインドネシア男子がせっせとクッキングする様子をベトナム女子たちが見守っている格好。

 

わたしも参加してインドネシアのチキンヌードルを食べた。麺に野菜としょっぱく煮たチキンをのせ、チキンで出汁をとったスープをかける。シンプルでヘルシーで美味しかった。デザートにはバナナにチョコレートをかけ、さらにその上にプロセスチーズをのせたデザート。チーズはなくていいと思うんだけどこれがインドネシア式らしい。そして、食後はやっぱり一人がギターを持ち出してみんなで歌を歌うながれ。  

Chocolate banana with cheese

食事が終わったあと寮の一階にあるビリヤードをすることになった。ビリヤード参加者はカンボジア人と韓国人とエチオピア人とツバル人と日本人のわたし。プールバーが埋まってたので待っている間にしていた話の内容は、結婚相手の親の面倒を誰がみるのか、という内容だった。ツバル人は自分と家族のプライバシーを守りたいから親とは別居で親は老人ホームがよい(アメリカ式)、エチオピア人は親を近所に住まわせて二日に一回は親元に訪問する、老人ホームはいやだ、みたいな話になっていて議論がわかれた。お前はどうなんだと聞かれて、老人ホームは高いからたぶんエチオピア人の方式がいいだろうと言った。じゃあ今現在どのくらいの頻度で親元を訪ねるの?と聞かれて「年に一回」と言ったら笑われた。見透かされた感じだ。
 
ビリヤードは8ボールを3ゲームやった。ローカルルールは特になくて普通にプレイした。1-2で負けたけど。。

Day1 #2

大学構内の見学を終えて、寮に戻ると今度は寮のResident Assistance (RA)の学生が寮での生活について説明してくれた。Resident Assistance (RA)はフロアごとにいて私の今日中する4階担当は学部一年生の日本人のダイジュとインドネシア人のMUTI。フロアには小さいながらも自治があって月に一度はフロア全員参加のフロアミーティングがあり、dailyで行う共同キッチンの清掃はRA+持ち回りでアサインされるフロアのメンバーが行う。フロア全員からわずかなお金を集めて、時々フロアパーティが開催もする。多文化な人たちが一同に暮らすこの場所で最低限守らなきゃいけないルール、共同風呂、共同シャワー、ゴミの捨て方、キッチンの使い方などなど必要な情報を伝授してくれた。RAの二人はとても人懐こくて笑顔がかわいい、弾けんばかりとはこんな感じだと思う。

 

説明が終わって夕飯どうしようかなと思っていたら、たまたま三階のパーティの準備が始まっていて運良く参加させてもらえることになった。パーティの名前はItalian Nightでみんなでせっせとパスタを作っている。わたしもパプリカを切ったりした。ところで料理道具は各自が持参する方式で共有のものはない。だからこういったパーティでも各自が自分の皿を持ってこないといけない。私は皿を持ってなかったので、紙コップに入れて食べようかなと思っていたら、インドネシア人のバンバンが貸してくれた。

 

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一通り食べたら今度はパーティタイム、ということでRAの二人が準備したクイズ大会が始まる。ジェスチャーゲームやコカコーラ早飲み競争などをし、その後は一人がアコースティックギターを持ってきてみんなで歌を歌う流れ。英語が共通語なので英語の有名な曲が多いけど、日本語の歌で何を知ってる?って聞いたらキロロというのでみんなで歌った。この会の参加者は韓国人、中国人、インドネシア人、ウズベキスタン人、エチオピア人、ベトナム人、中国語と日本語と英語が飛び交うパーティ楽しいパーティだった。

 

夜MUTIが部屋を訪ねてきて、明日はRAが二人とも研修でいないから、わたしが食べ物に困るといけないということで凍らせたご飯やバナナなどの食料を持ってきてくれた。正直、こういう親切があまりにも不意すぎてびっくりした。ただただ感動。

初日からかなり濃い雰囲気を味わった。看板に偽りなしの多国籍、そしてホスピタリティあふれる人々。これから二ヶ月間がとても楽しみになるすてきな初日だった。

 

Day 1 #1

朝6:00に起きて、羽田から7:55発の大分行きのフライトに乗った。前の晩は3時間しか寝てなかったので機内ではぐっすり眠れた。大分空港で会社の人二名と合流しリムジンバスに乗り込み移動、バスを乗り継いで立命館アジアパシフィック大学(APU)に向かう。大学に行くためには長大な坂を上るのだけど、この坂がものすごく急で景色が突然山深くなる。でも振り返ると別府の市街と海が広がるとてもすばらしい眺め。
 
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これから二ヶ月間、わたしはAPUで授業を受けAPハウスと呼ばれる学生寮で暮らす。APUは学生の約44%が外国人で授業も半分以上が英語で開講されている。APハウスは日本人が25%程度で留学生のほうがおおい。実はこれが会社の研修で、その主な目的は英語とコミュニケーション、ということになっている。
 
APU到着後にすこし時間があったので、一旦寮の自分の部屋に荷物を置きにいくことになった。これから二ヶ月間の帰る部屋は6畳一間くらいの広さで、ベッド(布団付き)、デスクとチェア、洋服用の棚、冷蔵庫と棚、そしてトイレ、生きるには必要十分なセット。デスクにいたっては会社より広い。
 
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その後、ランチにカフェテリアでレッドカレーを食べた後、今回の研修の開講式と懇親会のため移動。副学長、学部長、担当部長のご挨拶をいただいた。簡単にまとめると、1. APUではなにかしらアクションを起こせば必ずかえってくるから待っていないでアクションを起こせ(英語の勉強をするなら二ヶ月駅前留学したほうがいいはずで、ここで学ぶのは英語じゃなく多文化な環境でコミュニケーションすること)、2. 世界各国(80ヶ国以上の人がいる)の人々が集まる環境で生まれるホスピタリティに触れて欲しいということだった。簡潔でざっくばらんでユーモアがあって、日本式ではない挨拶がすてきだった。

  

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それが終わると有志学生によるキャンパスライフに関するいろいろの説明会。中国人のチイさんと韓国人のJINさんの二人ともお世辞なんかではなく、とても日本語が流暢で買い物する場所や生活に必要な施設などの便利情報を教えてくれた。眼鏡っこチイさんが時々言葉に詰まったときに「なんか、なんか」と言う口癖が非常にかわいらしい。そのあとはキャンパスの案内。キャンパスのある丘の標高が東京タワーと同じで、別府市内より二度ほど気温が低いそうで、まだ空は明るいながらも風が冷たくて一同凍えた。 

 

#2に続く